その他の名所旧跡

  カトマンズの東の地域

ダラン(Dharan): タライ平野から来る時、典型的な山の町ダランは、タライとの際立った変化を感じさせる町である。ここに暮らす山地の人々はタライの日に焼けた肌の人々と対照的だ。またこのバザールは今でも活気に満ちていて、急速に発達している事を感じさせる。

ダンクタ(Dhankuta): ダンクタはタライ平野から75キロしか離れていないが、行ってみると何百万キロも隔たった気がするだろう。特筆すべき名所や旧跡はないが、風光明媚で、気候も温暖である。周囲の山を散策するのもおすすめだ。この町は伝統的にイギリス軍のグルカ兵がリクルートされる場所であり、その出稼ぎの収入とイギリスからの多くの援助のおかげで、豊かな町となっている。

チャリコット/ジリ(Charikot/Jiri): カトマンズから130キロの所にあるチャリコットからはガウリシャンカールを中心とした峰々のすばらしい眺めを楽しむ事が出来る。また、近くのドラカ(Dolakha)の北東部には屋根のない寺院として有名な、ドラカ・ビムセン(Dolakha Bhimsen)寺院がある。

ナムチェ・バザール(Namche Bazaar): ナムチェ・バザールは世界一高いサガルマタ(エヴェレスト)への入口として有名である。クンブー・ヒマール(Khumbu Himal)山塊の山麓にあるこのバザールはカトマンズから240キロほどの所に位置している。

フエ(Hue): ここはダンクタのバザールから北へ13キロ入った所にある。ここにあるリレ(Rile)からはサガルマタ(エヴァレスト)、マカルー、ローツェ、クンバカルナ(Kumbhakarna)など東ネパールの高峰を眺望する事が出来る。

アントゥ・ダダ(Antu Danda): 1677メートルの標高にあるこの山からのエヴェレストとカンチェンジュンガの眺望は有名である。ここからの日の出と日の入りの景色は最高だ。チピタール(Chhipitar)まで車で行けるのでそこから徒歩で登るとよい。

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  カトマンズの北の地域

ヌワコット(Nuwakot): 古い要塞都市、ヌワコットはチベットとの交易路を守る戦略的に重要な所だった。そのために中世には特にこの町に多数の守備隊が配置されていた。しかし今は、すばらしいヒマラヤの眺めと周囲の農村の静かな景色を楽しめる場所である。またカトマンズ盆地の建築にならった美しい建物を見る事が出来る。

ヘランブ(Helambu): カトマンズの北東72キロにあるヘランブはそこからの景色の雄大さと温暖な気候で有名である。また、美しい景色の中に数多くの仏教の僧院がある事でも知られている。ヘランブへのトレッキングのスタート地点であるスンダリジャル(Sundarijal)はカトマンズからわずか11キロの地点である。

ゴサインクンド/ランタン(Gosaikund/Langtang): 毎年8月にはゴサインクンド湖はたくさんの巡礼の人で賑わう。この時期はモンスーンの真っ最中なので、トレッキングに最適とは言い難いが。この湖の中にある岩はシヴァ寺院の遺跡だといわれている。また、ここから60キロ南にあるパタンのクンベシュワル寺院のタンクにトンネルが通じていて、水が供給されているのだ、とも言い伝えられている。

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  カトマンズの西の地域

マナン(Manang): マナンの村では500戸ほどの平らな屋根の家が狭い小路を挟んで軒を連ねているのが特徴的である。また、家に入るには、丸太を削って作った細いはしごを上っていかなければならない。周りの景色は驚くべきものだ。アンナプルナとガンガプルナの峰は手の届く距離にあるし、そこからの巨大な氷河が大きな音を立てて崩れ落ちているのを間近に見る事が出来る。

バグルン(Baglung): 今ではバグルンはポカラと道路がつながって便利になっている。ここはダウラギリ県の主要なバザールであり、青い羊で知られているドルパタン狩猟保護区への入口となっている。

ムクティナート/ジョムソン(Muktinath/Jomsom): ムクティナート寺院は標高3700メートル余り、ムスタン郡のジョムソンの北東18キロの所にある。険しい山の上にあるので、天気のよい時期しか訪れる事は出来ない。ムクティナートに行くには、カトマンズからの直行便を利用するか、ポカラからの便でジョムソンに飛び、そこからカグベニ経由、徒歩で数時間である。また、ポカラから全行程をトレッキングで行く事も出来る。

ムスタン(Mustang): ジョムソンにはムスタン郡の郡役所が置かれている。多くのネパール人にとって、この地域はチベットに突き刺さったネパールの領土として重要視されている。この地域を紹介した本としてMichel Piesseの「Mustang」が有名である。また、城壁に囲まれたの町ロ・ムスタン(Lo Mantang)もよく知られている。

ドルポ(Dolpo): ドルポはネパールでもっとも不便なそして開発の遅れている地域である。何人かの人類学者や地理学者はこの地域を調査する事を許されていたが、1989年にこの地区の南半分への入境が許可されるまではこの地域はトレッキングなどの観光客は入る事が出来なかった。神秘的な魅力を持つこの地域を紹介した本としてPeter Matthiesenの「The Snow Leopard 」とSnellgroveの「Himalayan Pilgrimage」が有名である。

フムラ/ジュムラ(Humla/Jumla): 標高2370メートル、ティラ(Tila)川に沿って広がるジュムラは米の産地としては世界でも最高地点であるといわれている。ここでは普通の白い米ではなく、赤い米が作られている。赤い米は白米よりおいしいとされるが、地元の人たちにはあまり好まれていない。この地域の人たちは独特のなまりのあるネパール語を話す。民族的には、タクリー族とチェットリがこの地域の大半を占めている。

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