ジャナカプール(JANAKPUR)

ジャナカプールは古代のミティラ(Mithila)という国の首都であった。この町の中心にあるジャナキ(Janaki)寺院はネパールでもよく知られている。ヒンズー教の神話の英雄であるラム(Ram)の妻であるシタ(Sita)はここで生まれたといわれている。今でもラムとシタを慕う人たちが一年中、お参りにやってくる。特にビハ・パンチャミ(Bibah Panchami)の祭の時には各地からやってくる巡礼者と観光客で、町は大変な賑わいを見せる。この祭は、ラムとしたの結婚を祝うもので、町は一週間にわたって盛大な結婚式の華やかな雰囲気に彩られる。

ラムとシタ(またの名をジャナキ)は有名なヒンズー教の神話、ラーマーヤナ(Ramayan)の主人公である。この神話によれば、ラムはヒンズー教の三大神の一人、シバの弓に弦を張ろうとしていた。しかし、力尼ってその弓は三つに割れてしまった。そのうちの一つの破片は天国に上り、もう一つは地獄に底に落ちていったという。今日、その場所にはダヌシ・サーガル(Dhanush Sagar)と呼ばれる大きな池がある。また最後の一つは、ジャナカプールから40キロほど離れたダヌシャダム(Dhanushadham)と呼ばれるところまで飛んでいった。そこには弓の形をした大きな岩がある。ラムは何とか弓に弦を張る事が出来て、それを見たジャナキの父親のジャナク王は二人の結婚を許したと言い伝えられている。

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