三十三観音(四十二観音)

三十三観音とは

 観音様とは、文字どおり参詣者を観る、音を聞く(様々な悩みを)菩薩の仏様である。阿弥陀如来の脇侍(わきじ)とし、神力自在の力を持ち人間を救済していただけるという。 

 筋の「三十三観音」の建立についての文書が七枚織りで残されている。これによると天保三年(1831)建立、七観世音【千手・馬頭・聖・如音輪(にょいりん)・準てい・不空絹索(ふくうけんじゃく)十一面】の外三十三観音、さらに導引地蔵・清明不動明王・の四十二体の石造物があった。

 西国三十三観音は、有名だが近くは中川の岩部三十三観音もある。記録によると、岩部よりも当時のほうが一年早い建立になっている。

 この仏像を建立、安置されている一帯を「観音山」と呼ぶ。参詣も多かったが、長い歳月の間、風雪にさらされ、壊れかけている。聖観音を安置した「御霊屋」(おたまや)は、雪で壊れ、仏像は他に安置された。

 昭和六十年(1985)から通路、参道を整備、その上「鞘堂(さやどう)」をつくり、保存につとめその後も補修している。この観音は山麓から登ると、左側に導引地蔵、清明不動明王と拝むことができる。

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