思い出をむねに

 

 

 

 

横山小学校長 友染 和子

 

ようやく暖かな日差しが体育館にも差し込み、19名の卒業生が小学校6年間の楽しかったこと、頑張ったこと、友達と仲良く遊んだことなどたくさんの思い出をむねに明日学び舎を巣立ちます。

「70の心で大きなW Oを、夢いっぱいのパワフル横小っ子」をスローガンに、何事にも前向きに力いっぱい取り組む姿は後輩の憧れでもあり、次へと引き継がれるためのすばらしい1ページをつくってくれました。

今年度は創立131周年にあたり、本校のこれまでの卒業生は、34758名です。どこの学校の校長室にも巣立っていった児童名が記載されている「卒業台帳」という学校にとっての宝物があり、それに19名を加え34777名の卒業生という事になります。

台帳を開くと、その時代の学校の建物や子ども達の服装、学習の様子などが想像され、子ども達の将来の幸を祈り教育活動にご努力されてきた先輩の先生方と、その時々の親ごさんの気持ちとが伝わってくるようです。

                 

  巣立ち行く19名の子らよ                        

両親より受けた生の意味合いを自覚し

ふるさとを共にできる友達との出会いを

いつまでも大切にし    

困ったときは人の力を借りながらも

最後には自力で乗り越えてほしい

自分の行く先をしっかり見つめながら

 

4月からはいよいよ中学生。これまでとは異なる深い学習から、広い視野に立ってしっかり物ごとを考えられる力と、また、新たな友との出会いから、友達それぞれの立場を思いやれる心の目とを大きく育ててほしいものです。