つゆの晴れ間に

 

 

 

 

 

 

 

                   横山小学校  友染 和子

(6月21日に記す)                            

「ジューンブライド」に形容される6月のまばゆい空。今日はプール清掃の日です。1年生から3年生まではプールサイドの草取り作業。釘を使って採ろうと頑張ってるが根っこがなかなかしぶといらしく、

「先生、この草なかなかとれねえ。」、そんな声がそこかしこから聞こえてきます。

「そんなこと言わないで、頑張れ頑張れ」と、先生からの激励の声。それでも1時間ほどで何とかきれいになりました。午後、4年生から6年生までの子どもたちでプールの中の清掃。足元がすべるのか、キャー、キャー言いながらデッキブラシで1年分の汚れをこすったり、周りの壁はスポンジたわしでこすったりと、どの子どもも、もうすぐやってくる水泳の季節を待ちどうしいかのように歓声を上げながらの作業です。互いに協力しながら一生懸命活動する様子は見ていても楽しげであり、また、気持ちのいいものです。

 

昨年度に引き続き、今年度も「子ども同士のかかわり合い」を大切にした教育方針のもと、いろんな場面での縦割り班(1年生から6年生まで学年が入り混じった6人編成のグループ)活動に取り組んでるところです。遊びはもちろんの事、毎日の清掃活動、4月の身体計測や、6月のスポーツテストの時も、6年生が下級生の先頭に立って行動し、いろいろと教えたり世話をしたりしました。下級生も素直に従い、時には言う事を聞かずにてこずらせたりする姿も見られました。でも、このように子どもたちだけの係わり合いでこそ培われる子ども本来の世界があるはずです。本校の子どもたちの世界もいろんな活動を通して豊かに膨らんできました。

インターネットをはじめコミュニケーションの手段はいろいろありますが、その土台となり大切な事は、どれだけ相手を意識できるかにかかっているのではないでしょうか。そんな意味からも、人のぬくもりや、表情、熱い血潮を互いに感じ取れる、肌のふれ合う縦割班活動を大いに奨励していきたいものです。