「け」、  「く」
                           横山小学校
                              友 染 和子

「け」、「く」これは日本で最も短い会話として、あるタレントの話に紹介され一時期話題にもなりました。
言うまでもなく「どうぞ食べて下さい。」と、それに対し「それではご馳走になります」の意味が込められて
いるものですね。この他にも短い会話として、「どさ」、「湯さ」も思い出されます。これらの言葉は今では
あまり使われなくなってしまいましたが、私の子供の頃など日常的に多くの人々が使用しており、生活感
あふれる地域に根ざした何とも言えない味のある会話です。気心もわかって気の置けない仲間同士の
会話として、今後もなくしたくないものです。しかし、他県の人々にこれらの言葉で話をした場合、その意味を
伝えるためには、直後に多くの言葉を補わなければなりませんね。客観性のあるきちんとした話となると
なかなか難しいものです。
 休み時間に子供どうしの会話に耳を傾けていると互いに愛称で呼び合ったり、「〜でえ」などの語尾上げ、
それに単語だけのやりとりなど今風の話し方やイントネーションが少し気になってるところです。言葉は時代と
共に変化するものと思う反面、このままでいいのかなとの思いを強くしております。
 そこで下記の点に力を入れ、授業はもとより校内生活のそれぞれの場において言葉の指導をしていきたい
ものと、教職員一同心しているところです。
○ 朝、登校したら職員室の先生方に元気よく挨拶をします。
○ 人に何かを頼んだり,やっていただいた時は必ず「ありがとう」を言います。
○ 職員室への出入りは「失礼します。」「失礼しました。」を忘れずに言います・
・これは大分上手になってきました。
○ 用件を相手にしっかり伝えられるように話します。
 
(よくある例1)  
「先生、紙」
、先生は紙ではありませんね。たとえば「先生画用紙を一枚下さい」と言えるように慣れてほしいものです。
 
(よくある例2)
「先生、あの。」
 職員室に入って来てもじもじしていたりします。たとえば、「失礼します。先生,箸を忘れたので貸して下さい。」
と言えればいいですね。
 
(よくある例3)
 何か訪ねられ、「うん、わがんね。」
 「わかりません」と恥ずかしがらずに言えるといいですね。
 
時と場に応じた話し方、社会人になってから直そうとしてもなかなか難しいものですね。まだ純粋で柔軟なうちに
しっかりした話し方を身に付けさせたいものです。この事をご理解いただき、ご家庭におきましても時と場に応じて
声を掛けて頂けましたらうれしい限りです。そして、共にお子様方の成長を見つめていきたいものです。
御子さ大変をおねがいしたいものです。