無事 帰国! 来週8月30日は、独立を宣言した日からちょうど一年です。東ティモールの話題がテレビや新聞に多く載ることと思います。そんなニュースに触れたとき、バイロピテ診療所のことを思い出してあげてください。次回は12月の予定です。 |
第3回の医療支援活動終了 今回は短期ではあったが、バイロピテ診療所を支えているダン先生の本国帰省という状況を受けて、これまでバイロピテで仕事をしたことのある3人の医師が、そのかわりを 一方で、今日、アイダは「やっぱりインドネシアの医学部には戻れない」といってきた。 と言うわけで、8人の医学生の中で戻るのはファティマだけとなった。 今回はバイロピテ診療所と、そこを支えるシアトルに本拠を置くHAIというNGOと、わがIVYの関係が非常に明らかになった。今後の医師派遣、バイロピテ診療所を支 える国際スタッフの給与、特殊な薬の支援、訪問者(ビジター)の受け入れなどを、積極的にこの2つの団体と繰り広げていけることとなった。 木曜日の深夜には帰国しています。 桑山紀彦 |
バイロピテ日記(8/22) 今日も代診のビッキー先生は調子が悪くて休んでいる。バイロピテは結局桑山一人の 環境に置かれて いる。 |
ニカ(向かって右)、12歳。マリア(左)、8歳 |
子どもだけの受診 ただし夕方のシマ蚊には刺されないようにね。マラリアになりやすいんだよ。 超短期の今回のミッションは明日の午前の診療で終わり、夕方にはオーストラリアのダーウインに出 国します。 桑山 |
バイロピテ日記(8/21) 少女の死 彼女が来たとき、既に彼女は事切れていたと思う。どう診察しても息をしていない。血圧もゼロだ。しかし 医学生のファティマは心臓の 今日は医者一人 |
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戻れない医学生 昼にいってみると、なんとインドネシアの大学へ戻ったはずのアイダがいるではないか。 「あれ、どうしてここにいるの?」 「いけなかったんだ、お金とかなくて・・・」 「じゃあどうするの?」 「今度こそ来週いくよ」 「チケットは?」 「明日取れると思う」 「お金は?」 「ないけど何とかするよ」 ファティマとアイダは今年6月には戻っていはずだった。でも今日も2人と一緒に診療をした。実は本当に 戻れるかどうかわからない状況なのである。 まずお金の不足、そして次いでインドネシア人の対応を恐れているのだ。本当は復学して医者になって戻っ て来たいと思っている彼女たちだが、それを国という壁が大きく阻んでいる。個人の夢を、政治や体制が阻 むという事態が、この国ではまだまだ日常の中にあるだ。 8人に増えたい学生の中で、来週にひょっとしたらいけるかもしれないのは、アイダとファティマだけ・・・ あとの6人はお金の問題や体制の問題で、医学の道をあきらめなければならないのだ・・・。 私たちに一体何が出来るだろうか 桑山紀彦(8/21) |
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3度目のディリ!
3度目の東ティモールに入った。
前回6月よりも確実に涼しくなっている。ここは南半球である。飛行機の乗り継ぎもいいパターンが見つかり、ある日の夜9時40分に成田空港をたつと、夜中飛んで、乗り継ぎを2回することにはなるが、翌日の午後2時過ぎには東ティモールのディリに着いている。総合計すると17時間で着く。近くなったものだ。
ディリの街は少しづつ変わってきている。外国資本の店が増えた。カフェもしゃれたものが登場し、ついに街中にスーパーマーケットが誕生していた。これはつまり「商品が棚にきちんと並べられている店」という意味になるが、92年〜93年ごろのカンボジアの首都、プノンペンを思い出させる光景である。
さて、バイロピテ診療所は変わらないたたずまいであるが、今日は日曜日だったのでひっそりとしていた。しかし外来部分には懐かしい顔。医学生のユーディ、ファティマ、エリアが暇そうに居たのだ。思わず歓声。懐かしい再開を果たした。
ファティマはもう大学に戻っていたと思ったが、渡航費や最初の授業料の工面がつかなくて待機中である。結局アイダだけがデンパサール大学に戻ったのみだった。道は険しい。
ダン先生は2年ぶりの故郷帰省中で9月6日帰ってくる。変わりにダーウインの女医、ヴィッキー先生が代診しているが、体力的な問題があって、夕方の4時には診療を止めてし まうとのこと。医学生は手探りで診療に携わらなければいけなくなる。
結局明日も朝から診療に参加することとなった。ダンがいないと、調和が乱れ、求心力がなくなっている感じがする。それはいかにダン先生がカリスマであるかを物語っているが、支援 活動としてはマイナスだ。ダン先生が居なくてもちゃんと機能するバイロピテ診療所になっていかなければならない。
明日は忙しい月曜日だ
今日は夕陽がきれいだった
桑山紀彦
第3回東ティモール支援活動へ出発!
8月19日より、3回目の東ティモール支援のため現地入りします。
今回は1週間ほどの滞在期間となりますが、現地での医療活動の他に、これからの支援の方向性についても現地スタッフと話し
あってくる予定です。今後継続して支援していく為に、現地の状況を把握し今後何が必要となってくるのか、それらを把握する
システムを確立しておく必要があります。また、これからの東ティモールの課題として「人を育てる」ことをあげましたが、そ
の部分でどのような形で支援していけるのか、合わせて模索してくる予定です。
現在、ダン先生は東ティモールで診療を始めて以来、なんと初の夏休みをとっています。ふるさとアメリカに一時帰国している
とのことで、現在バイロピテ診療所では、オーストラリア人のDr.ヴィッキー(女医さん)が毎日診療にあたっています。
現地入りすれば、また2人で多くの患者さんを診ることになりますが、随時また現地の状況をお伝えしていきますので、お待ち
ください。(8/17)