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 土曜市場の下着売りの屋台の前で
     物色するラファの女性

<ラファの土曜市場>  2003,5.24

 ー買い物は女性がするの?男性がするの?ー

 土曜日はラファのスーク日。スークはアラビア語で「市場」って意味。この日はラファ市の大通りは一部歩行者天国になって、朝の6時から午後1時まで物売りと買い物客でごった返している。商品はビニール・シートの上に、または簡単なスタンドに並べられ、それらの周りを買い物客が蜂のようにうじゃうじゃ群がっている。

 土曜市場の買い物客は8割か9割が女性。買い物をするのってどこに行っても女性じゃん、ってラファに来るまでは思っていたけど、ラファは違う。ここでは日常的な買い物(食料品や洗剤など)はどうやら男の仕事らしい。近くの小さなスーパーに行っても、女性が買い物をしてる姿は見たことがないかも。だから、ラファで小麦粉1キロっていくらくらいか、とか、店でどの洗剤が一番売れているか、とかを知りたい場合は、却って男の人に聞いた方が話が早い。でも、土曜市場は女性のテリトリー。ここでは買い物をしにきている1割の男性が逆に女性の気迫に圧倒されている気がする。

 ー市場で売られている物ってなんだろう?何より下着?!ー

 土曜市場では缶詰、台所用品、中古の家具、生きた鶏まで、ありとあらゆるものが売られている。そして、その回りにはとにかく沢山の人々がいて、身動きが取れない。カメラを担ぎながら市場を歩こうとするのは、女子プロレス選手ばかりが乗った満員電車の中で隣の車両に移ろうとするのによく似ている。そして、何かの写真を撮ったり、並んでいる商品を見てみようとちょっとでも立ち止まると大変。四方のどこかから必ず巨大なおばちゃんに片手で突き飛ばされちゃう。

 並べられているものにはルールはない。大量なお菓子のすぐ横に靴が無造作に積んであったりする。このことを現地の人たちはどうやら気にならないみたい。お菓子を試食しながら隣でいい靴はないかと目で探している。現地には慣れたいけど、正直、そこまでは慣れたくない・・・

 市場の売り物は主に洋服で、そのほとんどは子供服と女性物の洋服。被り物のスカーフ、ジルバブ(外行き用の長いコートみたいなワンピース)、そして、何よりも下着、下着、下着。市場のどこを歩いても、蛍光色のブラジャとパンティーの山が目に飛び込んでくる。そして、その下着を売っているのは大体、ひげもじゃおじさんだったりする。こんなおじさんに自分のブラジャのサイズを当ててもらうのかな、って想像すると、なんだか複雑な気持になる。

 土曜市場で売られている服はとにかく安いのが評判。中国製のものは特に安いみたいで、それを狙ってやってくる買い物客が多い。だからお金があまりなくても、中には少しは贅沢した気持で新しい服が買えちゃう人がいる。決して皆が出来ることではないけど。洋服は中国やトルコから輸入されているらしい。大きなコンテナの中に、イスラエルを経由して運ばれてくる。ここにいる物売りはパレスチナ側の問屋からそれらの商品を買い取って、こういう市場に売りにくる。

 ーおばちゃんの手に取った物は・・・?ー

 パレスチナの伝統衣装を着て、被り物で髪の毛を厳しく隠しているおばちゃんがパンパンに太った体を一つの売り場カウンターに近づけて、何かを手に取っている。隣の売り場の商品を見ている振りをして、彼女が何を選んでるのかみてみると・・・真っピンクでかなりきわどいパンティー。自分用なのかな、と、無意識に首を傾げてしまう私。「おばちゃんのお尻じゃそのパンティーは入らんぞ」と思わず口が滑ってしまう(日本語で良かった)・・・でも、そうやっていつまでも女心を大事にしているところはやっぱりすてきだよね。

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