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< ガザ地区唯一の動物園 >
今回のイードは皆にとって楽しい思いばかりではないことを思い出す。ガザ地区はまだイスラエルに占領されている。多くのお父さんたちはまだ失業中で生計をまともに立てられていない。どんどん寒くなっている中、イスラエル軍による家屋破壊は続き、家族が次々と住むところを失っている。そして、国境線沿いから聞えてくるイスラエル軍の銃声はまだ鳴り続いている。 今回のインティファーダで家族・友人の1、2、3人を失った人たち、失業して4年目を迎えている人たち、長年貯金してやっと建てられた家を壊された人たちの中にはもっと裕福だった、もっと楽しかったイードを思い出して、今回のイードで惨めな思いをしている人もいるでしょう。今、自分が置かれている状況を恨んでいる人もいるでしょう。 でも、もっと多くの人たちが、辛い状況に置かれながらも、今、家族や友だちと過ごせる時間、このイード中に味わえる目の前のささやかな喜びを大事にしているように思う。何よりも彼らが精いっぱい今を生きようとしていることを意味していると思う。そして、彼らがこう思えるのも、日々の彼らと家族・友だちとの支え合いがあるからのような気がする。 そう思ってくると、私の周りを囲んでいるうるさい子どもたちが、せっかくのイードをみんなで楽しく過ごそうと、この狭い動物園に集まって来ている子どもたち、として見えて、さっきまで彼らを「ウザイ」と思っていた気持が一瞬だけ消え、彼らに微笑んでしまう。
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