アイヤ・アル・シャエル(13才)
夜の10時頃、家族がみんな眠っていた。そして、恐怖で目が覚めた。この日はとてもひどい日、とても暗い日だった。この日に感じた心の痛みを言葉で表現しようとしても、表しきれないと思う。本当に恐かった。ブルドーザーは突然やってきて、二部屋とお手洗いを壊して行った。家族みんな、ブルドーザーの前に立って大声で叫んだけど、ブルドーザーは止まってくれなかった。お父さんはブルドーザーに向って「家具を家から出すために、ちょっとだけ時間をくれないか」と頼んだけど、ブルドーザーは納得してくれなくて、お父さんに向けて発砲した。お父さんは背中と脚を撃たれた。お父さんは幸い、今はなんとか元気にしている。
今私たちはみんな、結婚して別の家に住んでいるお姉さんのところで泊まらせてもらっている。こんなひどいことが本当に起きただなんて、未だに信じられない。侵攻の話はたくさん新聞に載ったりしているけど、私にとってはなんだか全てが夢だったような気がしてならない。こういう状況に対して、私たち子どもたちは何も出来ない。パレスチナ自治政府も何も出来ないというのに、私たちに何が出来るというの?
神様、私たちに少しだけの安全を与えてください。
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