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<侵攻について:男子の声>

1月19日〜22日のブラジル地区侵攻を経験した男の子たちが書いた文章を幾つか紹介します。

モハマッド・アル・サタリ(14才)

 朝の6時に目が覚めた。とりあえず学校に行くために支度をして家を出たけど、内心学校になんて行きたくなかった。通学途中、友だちのビラールに会った。戦車が近くにいてこの場所は危ないから逃げた方がいいぞ、と忠告したけど、ビラールは僕の忠告を無視して、代わりに僕も一緒にいるように説得してきた。
戦車やブルドーザーに向けて、手榴弾を投げる男達が数人現われた。ビラールと僕は彼らを見たりしていた。突然発砲の音がして僕らはびっくりした。僕らは逃げた。逸れてしまったビラールを探そうとしたけど、すぐには見当たらなかった。すると、ビラールの身体が地面に落ちていくのが見えた。彼の頭から血が流れていた。僕は彼のことが心配で泣いてしまった。近くにいた男たちに叫んで、一緒にビラールを担いで車に乗せてもらった。

 ビラールの容態が危ないのは分かっていた。男達は、ビラールが殉教者になった、と言っていた。僕は病院に行ってビラールのことを聞いてみた。病院は、ビラールは重傷だと言っていた。ビラールのことを心配しながら僕は家に戻った。

 数時間後、激しい銃声が聞えてまたびっくりした。外に出てみると、救急車が近づいて来ると、銃声がひどくなって、僕は救急車の後ろに隠れた。そのすぐ後に隣近所の家に行ってみると、家の前で3人が地面に倒れていた。二人は女性で、そのうちの1人はすでに死んでいた。その女性と、撃たれていたけどまだ生きていたもう1人の女性を担ぎ出すのに協力した。三人目は重傷だった女性の小さな息子で、彼も重傷だった。

 勇気が湧いた時に絶対復讐してやる。そう思いながら、戦車が止まっていた場所に戻ってみたけど、その時にはイスラエル軍はたくさんの家を壊し終わってもう撤退してしまっていた。道には水道のパイプが破壊されていて、電柱も倒れていた。
僕たちはまだビラールのことが心配でならない。周りの人がビラールは死んだ、殉教者だ、と噂しているのを聞く度にビラールのお兄さんのところにいって、ビラールの様態について聞くけど、ビラールのお兄さんは「ビラールはまだ危ないけど、まだ生きているよ」と言ってくれる。それを聞く度に、僕に神様に感謝の言葉を言う。


 今回の侵攻は今までの侵攻よりひどかったと思う。兵士はたくさんの家を壊していったけど、その中に僕の友だちの家も含まれていた。 将来、たくさんの武器を持ちながら復習できることを夢見ている。敵がパレスチナから出て行く日が来るのを願っている。




モハマッド・アル・サタリ(14才)

ニメル・アル・ガレーズ(14才)

 学校に向っていた時は、ブラジル地区に侵攻があったことをまだ知らなかった。学校への道を歩いている途中にモハマッドとビラールに会った。ビラールは僕に「今夜電話するからな」と言って、モハマッドのところに行った。モハマッドに「おい、一緒に学校へ行くぞ」と言ったけど、モハマッドは「今日は行かない」と返事した。僕は彼に「勝手にしろ」と言った。その時に既にイスラエル兵が近くの高いビルを占領していたことは知らなかった。


 学校へ歩いて行く途中、戦車がある道路を塞いでいるのを見たけど、恐くなった。学校に着いたら、友達がビラール・シェハ−ダという殉教者が出た、と話してきた。僕は彼の言葉を信じなかった。僕は彼に、「ビラールなら、数分前に会ってしゃべっていたぞ!」と言った。最初の休憩時間の時、友だちがまた同じことを言い出してきたけど僕はまだ信じていなかった。でも最後の授業の頃には、ビラールのことが心配で泣けてきた。家に戻ってビラールのことを聞いたら、ビラールは怪我をしてしまったけど、まだ生きている、と聞いた。モハマッドの家に行くと、とても悲しい表情のモハマッドを見た。彼はビラールに何があったのか話してくれた。一緒にビラールのお兄さんのところに行って、ビラールのことを聞いてきた。




ニメル・アル・ガレーズ(14才)


アブデル・ワハーブ・ゲシタ(13才)

 僕なんて、家を壊されて逃げなければならなくなった何千人のうちの1人に過ぎない。
 その時、僕は家で寝ていた。戦車の音と銃声は聞えていたから、眠っていたけど恐くて深い眠りには入れなかった。夜中にお父さんが僕を起して、戦車がうちの家の門まで来ている、と言った。お父さんは、みんなで家から逃げるために僕らを起してくれた。戦車が家を破壊する寸前に僕らは逃げ出した。そして、僕らは目の前で家が壊されて行くのを見ていた。
その時僕は心の中で、世界に、そして良心的な人たちに、僕たちを助けてくれるようにお願いした。どうしてこんなことが起きているんだ?なんで続いているんだ?

 僕はこの日のことが忘れられない。毎日、家と土地が破壊され、人が殺されていく。僕も、家が破壊されるまでは制服姿で学校に通っていた。破壊された家に戻って、自分のものを探そうとしたけど、学校のノートは全て瓦礫の下に埋もれて見つからなかったし、洋服は切り刻まれてしまっていた。でも、僕と家族を守ってくださった神様に感謝している。




アブデル・ワハーブ・ゲシタ(13才)

イブラヒーム・アル・アイディ(14才)

 イスラエル軍は、武器を密入するためのトンネルがあるから侵攻してるんだ、といって、家を破壊して土地を占領した。でもトンネルなんかなかった。イスラエル兵士が何人か、ビルの屋上に行って僕の友だちビラールを撃った。彼は今重傷だ。占領軍は木や石や子どもや老人の区別なんか付けられない。軍用の乗り物や武器を使って僕らを取り囲む。
侵攻の間、僕が住んでいる通りに戦車一台、そしてブルドーザー一台が止まってた。家から出ようとする人に対して発砲した。子どもたちはとても恐がっていた。

 銃声が聞えた時、僕はバルコニーに出てみた。救急車が近づいてくるのが聞えた。何人か、重傷人がいると聞こえて来た。家の外に出てみると、頭から血を流しているビラールをみた。2時間後、ビラールは死んだ、と聞いた。信じられなかった。真実を確かめるために病院に電話をして、ビラールが重傷だって言われた。
またバルコニーに出てみたら、僕のことを呼んでいる声が聞えて来た。「おい、おい!」と、何度も聞えた。近くの建物を占領していた兵士だった。彼はきっと僕を狙っていたに違いない。銃声が聞えて、お母さんが僕に向って「逃げなさい!」と叫んだ。僕は家に駆け込んだ。弾がいくつも家の壁に中って、僕らはとても恐かった。家族全員で、家の中で一番安全な部屋に避難した。


 次の日、イスラエル軍が撤退してから、周りの人たちやビラールの様子を知りに外に出てみた。破壊された家々、そして、まだビラールの血が残っていた地面を見た。今回の侵攻で家族が怪我をしなかったことを神様に感謝している。神様、早くイスラエル軍をパレスチナから撤退させて、僕たちに勝利を与えてください。




イブラヒーム・アル・アイディ(14才)



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