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Subject:「澤田の論〜力うどんさんへ〜」
Date: 2002.11.2
力うどんさんからご意見(2002.10.31分)をいただきました。 正直言って力が抜けてしまいました。 私がいろいろ書いてきた事は空論との指摘です。 中小零細の企業群への視点が抜けた“威勢のよい”論だけの展開との評価です。
物事は複合的な要素で成り立っています。 今の経済苦境の原因も、多様な要素を含んでいます。 当然その対処においても多様な施策を統括的にやっていくべきでしょう。 改革に伴う軋轢への手当として、セーフティネットをどのように張るのか?との論点も私自身が軽視などしていない事は、書いてある事をしっかり読んでいただければ伝わるものと思っていました。 しかし、竹中金融相から出てきた不良債権処理の問題解決の加速策が大変な議論になっていた事から、地方経済での窮状を招いている根源のガンをちゃんと認識する事を私なりに分析しただけで、はっきり言って力うどんさんの評価は的外れだと思います。
金利をこれだけ下げ、さらに日銀が金融緩和をこれだけしても市場にお金が回らない状況を作っている部分をどうにかしない限り、力うどんさんが指摘される地域経済の本来健全な担い手までもが連鎖的に苦境に追い込まれるのです。 セーフティネットを張る事が相補完的に重要だとの見解を紹介もしているはずです。
折角ご意見をいただきながら、こうした事を反論する事は控えるべきなのかもしれませんが、どうしても問題の本質から目をそらす議論になる危険性を秘めたご意見だとしか思えないのです。 同時複合的に問題点を論じていけばいいだけで、ある種の視点がない事を指摘するには少し表現的にも失礼な書き方をされていると思います。
多少?感情的な事を書いていますが、今回の一連の対策の不徹底さを見ていると絶望的な気持ちになります。 私はアメリカ的な経済システムに日本が染まっていく事などには大反対ですが、銀行が適正規模に再編され、市場への資金提供言葉を変えて表現すれば信用創造を適切に出来る体制を早急に取り戻せないと、日本経済が抱える困難な問題に対応出来ず、ズルズルと沈んでいくのではとの焦燥感があります。 地方経済へのきめ細かい手当が出来ないのも、資金の流れを大手銀行がせき止めている事が大きな原因でしょう。 どちらの視点も大切ですが、地元経済への視点が無いかのような指摘を受ける事は、私が書いてきた事を全面的に否定するような物ですし、縷縷書いてきた今までの文章を読まれていないのかな、と感じました。
マクロの話をすれば、ミクロの話がない、ミクロの話を書けば、マクロの視点が欠けているとの指摘を受ける、私自身にしてみればどちらの事も考え総合的に考えようとしているつもりです。 ただ、日本のマスコミの報道姿勢からは、この経済苦境の原因を作ったシステムの欠陥を検証する動きがないまま、なし崩し的に税金投入が行われたり、システムの本質的な脆弱性を研究するような議論が一向に出てこないから、このサイト上で少し指摘していこうとしているだけです。 “威勢のよい”との酷評をいただくとは思ってもみませんでした。 本当に力が抜けてしまい、しばらくは反論をする気力も出ないでしまい、お答えが遅くなってしまいました。
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