地球環境に優しいエコ栽培 ()の直播栽培とは、

()の現行栽培は移植栽培といい、概ね次の様な作業を経て栽培されます。

 1, まず、塩水選といって、種籾(たねもみ・稲の種)を塩水(比重1.13)に入れ、比重の差により選別を行います。

 2, 次に、農薬(殺菌剤)に浸し消毒します。

 3, それを水に浸け、水分を充分に含ませてから発芽させます。

 4, 発芽させた種籾を育苗箱に蒔き、ビニールハウスの中に入れて、ある程度の大きさ迄育てます。

5, 育った苗を、田植え機で、本田(田んぼ)に移植します。

6, 適宜、除草・農薬散布・肥料散布・水管理等の栽培管理を行います。

7, 秋に稲が実ったら、刈り取りと脱穀を同時に行うコンバインで収穫します。

8, 収穫した籾()を籾摺り機にかけ玄米にします。

9, 玄米を精米機にかけて白米にします。

 

 

普通、直播栽培は、乾田直播と湛水直播とがあり

よく行われている湛水直播栽培は、上記の工程の3から5までを省き、種籾に過酸化カルシウム剤をコーティングし、乗用の条播機で本田に播種します。

ほかの工程は移植栽培と同じです。

 

私の行っている湛水直播栽培は、地球環境に優しいエコ栽培14,5の工程を省き、温湯で消毒し、発芽させた種籾をコーティングしないで背負式の動力散布機でばら播きします。

 

エコの理由

1、        塩水選をしない → 使用済みの塩水の処理の必要がない。

2、        種籾の薬剤の浸漬処理をしない → 使用済みの農薬の処理の必要がない。

3、        育苗をしない → ビニール等の育苗用の資材が不要。

4、        コーティング剤を使用しない → コーティング剤とそれに要するエネルギーが不要。

5、        背負式の動力散布機での播種 → 機械が小型の為、消費エネルギーが少ない。

6、        除草剤・農薬の使用量を極力少なくする → 環境負荷を軽減する。(直播の場合、生育初期から雑草との競争になり、ばら播きであるため今の所他の除草方法が無く除草剤の使用は避けられない)

 

遵って、[地球環境に優しいエコ米]であり、大変食味もよい米です。

           栽培記録  8月2日更新