カトマンズ盆地

カトマンズ盆地はエキゾチックな趣を持っている。周囲を緑豊かな山々に囲まれ、遠くヒマラヤの雪を頂いた峰々に見守られ、世界的にも貴重な歴史のある三つの都市がその芸術と文化を誇っている。カトマンズ、パタン、バクタプールである。

カトマンズ盆地の面積は218平方マイル、海抜4423フィートにある。

古代のSwasthani 経典によれば、ヒンズー教の最も重要な神であるシバ神が退屈しのぎにカトマンズを訪れたという。シバ神は言い方はちょっと変かもしれないが、一観光客としてカトマンズにやってきたのだ。しかし彼はカトマンズにきた最初の観光客ではなかった。それ以前にも、歴史以前から観光客はカトマンズの地にあこがれてやってきていた。今日、シバ神の時代とはかけ離れた姿のカトマンズではあるが、その魅力は少しも失われてはいない。年々増加している旅行客の数がそれを証明している。むしろ今日訪れる旅人は、シバ神よりももっと楽しんでいるだろう。 Lichhavi王朝とMalla王朝の王たちによって建てられた建物は、カトマンズのユニークな魅力の一つである。シバ神の見た緑豊かな盆地は今はみられないかもしれないが、しかし、シバ神が滞在したパシュパティナート寺院周辺の緑は変わることがない。ユネスコによって世界歴史遺産に選ばれた七個所こそ、カトマンズ盆地の誇るべき魅力なのである。

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